楽器工房にお邪魔したのは、初めての経験で、ドキドキしました。
暖かく迎えていただき、楽器を診ていただきながら、お話もしていただきました。
北村さんは、とても物静かな方で、お声を聞いていると何だか安心感があり
ああ、こうして楽器が生まれるんだと思ってしまいました。

I.P.I.A.L.L(Antonio Stradivari Cremona Italia)で勉強されクレモナで
楽器を作っておられたそうです。
2016年に京都に帰ってこられて工房を開かれました。
工房には、クレモナで使っておられたボード(工具がいっぱい)が壁にありました。
訪問させていただいた理由、実は僕が今使っている楽器(ヴィオラ)が北村さんの
作られたものなんです。
facebookで、京都に住んでおられることを知り、チャンスがあればと考えていた
ところ、レッスンで次にモーツァルトの協奏交響曲(ヴァイオリンとヴィオラ)を
やってみようということになったんです。

この曲ちょっと変わっていて、ヴィオラの調弦を半音上げてやることがあると
いうものなんです。もちろん上げずに通常の調弦でもやれます。
折角だし半音上げて調弦(スコルダトゥーラと言うんですが)でしてみようかと
言う話になったんですが、半音上げて楽器には悪くないの?
(半音上げると張力が強くなり、楽器に負担が掛かります)
で、厚かましくもfacebookのメッセンジャーで北村さんに相談したところ
楽器の点検をして診てあげるよっと、言ってくださり訪問となりました。
この楽器で半音上げても大丈夫とのこと、異常があるかどうかはどこを見れば
わかるかなども教えてもらいました。

ちなみに、北村さんの話によると僕の楽器のボディはアマティがモデルだそうです。
いろいろ調整もしていただき、お話もしていただき、何よりも工房の中を見せて
いただき、ありがとうございました。